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読了本【利休にたずねよ】

利休の切腹の日から始まり、こま切れに時間を遡り、利休と関わった人々を点描していく話。

端正な文章で読みやすく、また物事の見方の角度で参考になる部分があります。
が、連載小説だったのが災いするのか、過去の女のちらつかせ方が、次第に食傷気味になってきます(^^;
そして、これは私の好みの問題かもしれませんが、女の最期に苦悶の表情をさせてしまっては、美の原点の枠組みが崩れてしまうのではないかなと。あくまでも死に顔すら美しくなければ、「あれからだ、利休の茶の道が、寂とした異界に通じてしまったのは」という一文が生きてこないと思われます。その辺が残念かな。

序盤の、茶の湯にハマる他の武将のことを理解できない朴訥な景勝とか、青臭く才気走った三成とかの類型的なキャラ造型がちょっと微笑ましかったです。
信長様は……まあこれも美の追求の一つかと思えば"有り"かな。乙女的心情としては"無し"と言いたいけど(笑)

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ジャンゴ

先日庄内映画村に行った際、展示してあった伊勢谷さん演じる義経の写真が好みの美形だったので、レンタルDVDで見てみました。
公式HP

なんちゃってウェスタンな世界で源平もどきな赤チーム白チームに分かれて戦う話で、いたるところにパロディが盛り込まれているので、万人受けよりも、マニア受けを主眼としたB級映画のようでした。
私はエンターテイメントの素養ないから、「ジャンゴ」という題名の元ネタすら知らないし……
登場人物は源平の名前が多く付けられていますが、その枠組みで人間関係を把握しようとすると、ちょっと混乱するかも。

見るきっかけとなった義経は、かっこ良い顔と、微妙な顔が入り混じっていました。完璧な少女マンガ的王子様を期待しすぎてはいけないということで(^^;
"サムライ"ではなく、"モノノフ"マニアで、強い者と戦うことに陶酔を感じるキャラというのは、結構好きです。

キャラクター的に一番良かったのは、佐藤浩市さん演じる清盛あるいはヘンリー。ヘタレで大変可愛らしかったですよ。堺雅人さん演じる重盛とのコンビも楽しかったです。
彼らが根城している、朱雀だか鳳凰だかが描かれている部屋は、先日見てきた記憶がまだあるので楽しめました。この部屋は二階だったのですが、昔の家なので階段がかなり急で上り下りが大変だったのに、作中では子分が駆け上ってくるシーンがあり、スゴイなぁと、変なところで感動したり(笑)

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