読了本【利休にたずねよ】
利休の切腹の日から始まり、こま切れに時間を遡り、利休と関わった人々を点描していく話。
端正な文章で読みやすく、また物事の見方の角度で参考になる部分があります。
が、連載小説だったのが災いするのか、過去の女のちらつかせ方が、次第に食傷気味になってきます(^^;
そして、これは私の好みの問題かもしれませんが、女の最期に苦悶の表情をさせてしまっては、美の原点の枠組みが崩れてしまうのではないかなと。あくまでも死に顔すら美しくなければ、「あれからだ、利休の茶の道が、寂とした異界に通じてしまったのは」という一文が生きてこないと思われます。その辺が残念かな。
序盤の、茶の湯にハマる他の武将のことを理解できない朴訥な景勝とか、青臭く才気走った三成とかの類型的なキャラ造型がちょっと微笑ましかったです。
信長様は……まあこれも美の追求の一つかと思えば"有り"かな。乙女的心情としては"無し"と言いたいけど(笑)
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